ジムでのフリーウエイト一番人気といってもいい種目が、みんな大好きベンチプレスではないでしょうか?
でもベンチプレス全くの初心者と思われる方が、よくわからないまま触っているのを目撃することが多々ありますがそれとても危険です。
基本の基本は最低限押さえて行うようにしましょう。
マシンのように守られていない
例えばベンチプレスと同様に大胸筋や上腕三頭筋を鍛えるマシン種目としてはチェストプレスがあります↓
メーカーによって多少の違いはありますが背もたれのあるシートに座って胸元から正面に向かってバーをプッシュする。これもし途中できつくなって押し切れなくなってもバーが元の位置に戻るだけで別に危なくないですよね?
安全が確保されて行えるのがマシントレーニングの良い点です。
一方でベンチプレス、途中で挙げられなくなったらどうなりますか?
胸元にバーベルが乗っかった状態から身動き出来なくなりますよね?
まだそれならいいんですが、少しズレて胸元ではなく首に乗っかった状態になったらどうでしょう?いわゆるギロチンの状態になります。
力が尽きているので動かすこともできず、声を出すこともできず、そのままバーベルに首を絞められてしまい、意識を失い誰も気づかなければ最悪の事態になることが想像できるかと思います。
現に大体年に1~2回ベンチプレスでの重篤な事故のニュースを聞きます。
必ずセーフティバーのセッティングをする
そこでベンチプレスを行う際に必ずしなくてはならないことがセーフティバーのセッティングです。
これを行わないで全くの初心者がいきなりベンチプレスを始めているのを見るとヒヤヒヤします。
↓バーベルを挙げられなくても最後の砦で命を守ってくれるセーフティバー
この写真は右だけ写ってますが当然左右に同じ高さでセットすることになります。
どの高さにセットすればよいか
セーフティバーを必ずセットしないといけないことは分かって頂けたと思いますが、セットする高さはどうしたら良いか。
ベンチプレスはしっかりと可動域を出来るだけ取って行ってこそ効果的です。
ですのでバーベルが胸に触れるまで下して持ち上げるという動作を繰り返したいわけです。
ということは胸に触れるより先にセーフティバーに触れてしまってはそこで止まってしまうので安全ではありますが目的のトレーニングが行えません。
胸に触れるよりも下にくるようにセーフティバーをセットする必要があるのですが、それだとセーフティバーとしての役目を果たせる?と思われますよね?
ずばり胸以下首以上のところにセットする
つぶれても首が守られる高さにセットすること。
ベンチプレスは寝たときに胸元のトップ(一番高いところ)辺りに下ろすわけですが、寝ているシートから胸のトップまでの高さと、シートから首までの高さでは誰でも首までの高さのほうが低いです。
もう少し分かりやすい例でいうとシートから胸までの高さを測ったら20cmだったとします。シートから首までの高さを測ったら10cmだったとします。セーフティバーはこの10cm~20cmの間の高さにセットすることになります。
そうすればバーベルを胸元まで下ろすことができるし、挙げられなくなってつぶれたとしても首が挟まるという事態は避けることができるわけです。
出来ればパーソナルトレーナーを活用したほうがいい
バーベル、ダンベルといった重りそのものを扱うフリーウエイトエリアでの種目は全くの初心者が見様見真似で行うのはリスクが高くおすすめしません。
基礎をしっかりとパーソナルトレーナーなり経験者に教わって行うことを強くおすすめします。
トレーナーが補助についてくれるとつぶれたり、バランスを崩したりの心配をせずにベンチプレスが行えますし、フォームも大事なので見てもらえますね。最初に変な我流が身についてしまうのは避けたいところです。
セルフで行っていくのはその後でも良いと思います。
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