レッグプレスのマシンはどこのジムにも必ずあるといってもいいほどの定番の下半身強化の種目ですが、45°レッグプレスは置いてあるジムとないジムがあるかと思います。
ジムに置いてあってやっているという方で少し重量に関して疑問に思っていることはありませんか?
通常のレッグプレスのマシンと45°レッグプレスのマシン、同じ重量でも効きが違う感じがしませんか?
そこを確認してみましょう。
45°レッグプレスのおさらい
通常のレッグプレスと45°レッグプレスの違いについては別の記事で上げていますので、違いがよくわからないという方は是非そちらも見ておいて下さい。
重量はレッグプレスとは違う
45°レッグプレスは実際の重りであるプレートをセットして行うマシンになります。
対して通常のレッグプレスのマシンはスタック式と呼ばれる長方形の重りをケーブル伝いに動かします。
どちらも重りによる抵抗が掛かることには変わりありませんが同じ重量なら同じ負荷になるわけではありません。
通常のレッグプレスとの比較
通常のスタック式のレッグプレスはケーブルを介して負荷がかかるわけですが、100kgであればそのまま100kg分の負荷がケーブル伝いに伝わるといえます。
但しメーカーや機種によって同じ負荷のはずなのに実際に感じる負荷は違うと感じるケースは珍しくありません。
これはケーブル伝いでの抵抗であるがゆえ仕方がないのかと思います。
それに対して45°レッグプレスはプレートを直接セットするので、スタック式のようにケーブルを介しての間接的な負荷ではないのでまさにその重量を扱うということになります。
ただ、ここで問題なのが45°レッグプレスは斜め45°に押し込むということです。
斜め45°ではなく、もし90°真上に押し込むのであれば扱う重量そのままの負荷が掛かることはわかりますよね?
でも45°になっているということは扱う重量そのままの負荷が掛かっているわけではないんです。
じゃあどういう計算で考えれば良いのでしょうか?
45°レッグプレスで同じ負荷にするならルート2を掛ける
数学が得意な方なら ”ああそうだよね” となるのかも知れませんが、私は苦手なのでそういうことになるそうです、ということだけしかお伝え出来ません(笑)
ルート2は1.41421356・・・
ひとよひとよにひとみごろ って数学で習ったのは覚えていますよね? あれです。
例えばあなたが通常のレッグプレスで100kgでセットを組んでいるとします。
でも45°レッグプレスで通常のレッグプレス100kgと同等の負荷を掛けるには
ルート2(1.4142・・)を掛ける必要があります。
100×√2=141.42
45°レッグプレスの約141kgと通常のレッグプレス100kgがほぼ同等の負荷ということになります。
では45°レッグプレスの100kgは通常のレッグプレスだと何kg相当かというとルート2で割ります。
100÷√2=70.710・・・
ということで45°レッグプレスでは100kgの重量でも実際に掛かる負荷は70.7kg程ということになります。
バーベルスクワットとの比較
じゃあ45°レッグプレスで100kgを扱うということは実際は70.7kg位だからスクワットで考えるとそのまま70.7kgを担いでいるのと同等と考えればいいの?と思うかも知れませんがそこはまた違います。
ちなみにここでいうスクワットはバーベルを肩口に担ぐバックスクワットのことです。
これも以前に記事にしています。
この記事では通常のレッグプレスとスクワットで比較しています↓
詳細は記事を見て頂くとしてサクッと説明するとスクワットとレッグプレスでは大きく2点の違いがあります。
- スクワットではバーベルの重量が上半身にも掛かるがレッグプレスでは掛からない。
- レッグプレスでは自身の上半身の重さが掛からないがスクワットでは上半身の重さも掛かる。
例えばバーベルを担いでスクワットをする際そのバーベルの重量以外に自身の上半身分も重さに足されるわけです。
体重の6~7割が上半身の重さと言われているのでもしあなたが体重70kgなら70×0.6=42kg程の重さがスクワットのときに加わっていることになります。
100kgのバーベルだとすると100kg+42kgの計142kgを下半身の力で持ち上げないといけません。
しかしレッグプレスでは上半身の重さは押す際に加わらないので同じ100kgでも負荷が少なく楽なわけです。
さらに45°レッグプレスとスクワットで比較するとかなりの差が出ることになります。
スクワット100kgを通常のレッグプレスで同等にするには上半身分を足す(体重70kgの場合42kg)ので142kg。
45°レッグプレスで通常のレッグプレス142kgと同等にするにはルート2を掛ける必要があるので142×√2=200.81
スクワット100kgと同等の負荷を45°レッグプレスでかけるには約200kgを扱う必要があるというわけです。
まとめ
- 45°レッグプレスで通常のレッグプレスと同等の負荷にするにはルート2を掛ける。
- 同じ重量を扱っているときの45°レッグプレスでの実際の負荷を知るにはルート2で割る。
- 45°レッグプレス、通常のレッグプレスいずれにおいてもスクワットと同等の重量は作れるがあくまでも下半身に掛かる負荷なので、常に上半身にも負荷が掛かるスクワットのほうが同等の重量に設定したとしても圧倒的にきつい。
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