バーベルスクワットは、全身を使う複合的な運動であり全身の筋肉の6割程度が使われるとも言われますが、特に初心者や久しぶりにトレーニングを再開した人にとっては、身体に大きな負担をかける可能性があります。この運動中に気持ち悪くなったり、頭痛、めまい、吐き気や呼吸の苦しさなどを感じたことのある方もいるのではないでしょうか?主な原因と回避方法を考えていきましょう。
具合が悪くなる原因
血圧の変動
スクワットは大きな筋肉群を使うため、心臓に多くの血液をポンプするよう要求します。これにより血圧が上昇し、特に立ち上がる動作でめまいや頭痛を引き起こすことがあります。
酸素供給の不足
力強い運動中には、筋肉に十分な酸素を供給するために呼吸が速くなります。不適切な呼吸法や無呼吸でのリフティングは、酸欠状態を引き起こし、気持ち悪さや呼吸困難を感じる原因になります。
脱水症状
運動中に多量の汗をかくことで体内の水分が不足し、脱水症状を引き起こすことがあります。これにより頭痛やめまい、吐き気などが生じることがあります。
安全に行う為に心掛けたいこと
ウォーミングアップ
トレーニング前には適切なウォーミングアップを行い、筋肉を温めて準備運動をすることが大切です。これにより、筋肉や関節の怪我を防ぐことができます。
正しいフォーム
各エクササイズの正しいフォームを学び、守ることが非常に重要です。不適切なフォームでのトレーニングは、筋肉や関節に無理な負担をかけ、怪我の原因となります。
適切な重量を選ぶ
自分の能力に合った重量を選び、徐々に負荷を増やしていくことが重要です。重すぎる重量を無理に扱うと、筋肉や関節に過度なストレスがかかり、腰痛など怪我のリスクが高まります。
呼吸に気を付ける
スクワットで高重量を扱う場合、しゃがみ込むところから立ち上がり始める動作の際、息を止め腹圧を高め体幹を安定させて行うことがありますが初心者や久しぶりの方はそうする必要のない程度の重量で呼吸を止めずに行っていきましょう。
インターバルを十分に取る
筋肉は休息中に回復し、成長します。適切なインターバルを取ることで、筋肉の疲労を回復させ、次のトレーニングに備えます。
水分補給:
運動中は定期的に水分を補給し、脱水症状を防ぎます。
これらのポイントを意識することで、バーベルスクワットを安全に行い、健康的なトレーニングライフを送ることができます。ここではバーベルスクワットということでお伝えしましたが、他にもデッドリフトのような下半身や全身の筋群を多く使う種目は同様の症状が出やすいです。徐々に慣れていけば身体が順応してくるので多くの場合は解決できると考えますが、その過程で体調を崩したり怪我をしては元も子もありません。
トレーニングは自分のペースで、無理のない範囲で行うことが大切です。安全第一で、楽しく筋トレを続けましょう。
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