アシストチン・アシストディップのマシンってご存じでしょうか?
1台でアシストチンとアシストディップの2つの種目が行えるマシンなのですが、どのジムにも必ず置いてあるかと言えばそういうわけでもなく、置いてある確率は大体60%位かな?と思うのですがこのマシンがあなたのジムにあるなら是非活用したいところです。
初心者の方はジムにあってもよく分からず手をつけていないかも知れません。
この際覚えてしまいましょう。
アシストチンとは
チンニングいわゆる懸垂をサポートするのがアシストチンです。
普通に懸垂ってキツくてそもそも1回も出来ないという人が大半なのではないでしょうか?
でもアシストチンならひとりで出来ない懸垂が出来るんです。
重りが助けになる
アシストチンはシートに膝立ちになった状態でチンニング(懸垂)を行います。
通常だととても引き上げられない自身の体重でも、重量設定をすることでその重りが助けになるので楽にチンニングを行うことが出来るんです。
例えば体重50kgの人がそのままチンニングを行うとなると50kgの自身の体重を引き上げないと行けません。
それだと負荷がかなり高くて全然引けないとなってしまいますが、ピンで重量を調節して30kgの重りのところに刺せば30kgの重りはケーブル伝いでシートを上げようとし、自身での引き上げる動作をサポートしてくれます。
要は50kgの体重に対して30kgのサポートがつくので20kgの力で身体を引き上げることが出来ます。
主に背筋群を鍛える
チンニングは主に広背筋を主体とした背筋群の他、上腕二頭筋(力こぶの筋肉)等も鍛えます。
逆三角形の身体作りには欠かせない種目と言えると思います。
ラットプルダウンとは違うの?
ラットプルダウンと兄弟種目と言っていいと思います。
ただ感覚は結構違うと感じるのではないでしょうか?
重量のサポートがあるとはいえ、直接自身の身体を持ち上げるアシストチンは
”やった感” がラットプルダウンよりも感じやすいように思います。
ラットプルダウンは反動を使って引いてしまいやすかったり、ケーブルなので引く方向の自由度が高い分ちゃんとコース取りが出来ないとうまく効かせられない等何気に難しい種目かも知れません。
懸垂が出来ない人でも出来る
”懸垂できるようになりたい”
という方はたくさんいらっしゃると思いますが、1回も出来ない人も多いのではないでしょうか?
そういう方にはアシストチンは打ってつけです。
懸垂のフォームのまま、重量のサポートを生かして身体を引き上げられるので簡単に
”懸垂体験” が出来ます。
”ラットプルダウンでも同じことでしょ?” と思うかも知れませんが、ケーブルを引っ張るのと自身の身体を引き上げるのは同じようで違うので、アシストチンがあるなら活用したほうが懸垂の筋トレを実践出来ます。
アシストディップとは
同じマシンでもうひとつ行える種目がアシストディップです。
シートに膝立ちになるのはアシストチンと同じなのですが、アシストディップは腰の高さ付近にあるバーを持ってそこから肘を曲げて下に身体を落としていき身体を再び持ち上げるという動作になります。
胸や腕を鍛える
鍛えられる部位は主に大胸筋中部、下部、上腕三頭筋、あと役割は落ちますが肩の三角筋も。
ベンチプレスと同様に大胸筋の中部、下部が鍛えられますがベンチプレスが中部がメインで下部が脇役なのに対して、アシストディップは下部がメインで中部が脇役といった感じになります。
大胸筋の段差をクッキリ出したいならば下部を重点的に鍛えられるので取り入れたいところです。
また上腕三頭筋(肘から肩までの上腕の外側の筋肉)にもがっつり負荷がかかるので逞しい腕を作りたい人も是非取り入れましょう。
ベンチプレスの強化にも繋がる
アシストディップもベンチプレスもどちらも押す動作の ”プッシュ系” の種目です。
ベンチプレスが胸元の真正面の方向に押すとしたら、アシストディップは胸元から斜め下に押す動作になります。
主に使う筋群は多少角度が違いますが大胸筋、上腕三頭筋と被るのでアシストディップが強化されればベンチプレスの重量アップにも必ず繋がります。
ある程度筋力が付くとアシストは必要なくなる
アシストディップはアシストチンと比べると、ある程度筋力がある人、もしくは付いてきた人はそもそもアシストが必要なく、自身の体重をそのまま扱う ”自重” で行えるようになりやすいと思います。
アシストという言葉を付けずに単に ”ディップス” という呼び名の種目になります。
さらに余裕が出てくると自重ですら物足りなくなるので、その場合は専用のベルトに重りをぶら下げて行う必要が出てきます。
↓膝を載せるシートを使わなければアシストなしのチンニング、ディップスが出来る
重量設定に注意が必要
重く設定すればするほど楽になる
アシストチン、アシストディップを初めてやる人は気を付けなければならない点があります。
通常、スタック式(長方形の重量が積み重なっていてピンの抜き差しで重量調整をしてケーブル伝いに動かすマシン)を使う時、ピンを下にすればするほど重い重量を扱わなければならないので軽めからやりたい人はピンを上のほうに挿して行うわけですが、このアシストチン、アシストディップにおいては
ピンを下に挿せば挿すほど楽になります。
ピンを上に挿せば挿すほどきつくなります。
最終的に何も挿さないで行えば重量のサポートがゼロになるので自身の体重を100%重りとして使わなくてはなりません。
軽めに設定したのにきつくて出来ないとならないように
何も知らずに筋トレ初心者の方が
”最初は軽い重量でやりたいからピンを一番上に挿して行おう”
としてしまうと重量のサポートがほとんどない状態になるので、
”キツくて全然動かせない、自分にはキツくてとても出来ないマシンだ”
と勘違いしてしまう可能性があります。
まとめの一言
アシストチン、アシストディップのマシンはピンの役割が通常のマシンとは逆なので軽くしたいなら下に挿すこと。
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