ジムでのトレーニングは大きく分けて2種類あるかと思います。
筋トレか有酸素運動。
その有酸素運動において一番人気はトレッドミル(ランニングマシン)ですよね。
どのジムにも必ずおいてあり大きなジムだと10台以上20台とか置いてあるところもあります。
それ位人気のマシンですが今回ご紹介する ”クロストレーナー” がおすすめのケースもあります。
確認してみましょう。
クロストレーナーとは
手足の動きが連動する有酸素マシン。
足の動きに合わせて腕でも押し引きをすることで上半身、下半身の筋力を使いながら有酸素運動が行えます。
通常我々が走るときは右腕を上げたら左足が上がり、左腕を上げたら右足が上がり、手足交互に連動して動きますが、クロストレーナーはその走る動作と同様に手足を交互に動かしてくれます。
右腕で押したら右足は後ろに行き、その際左腕は引くことになるのですが引くと左足が前に来るので走りと同様の動きになるわけです。
ちなみに足のみで動作を行うことも可能で、その際は腕は足の動きと連動するバーを持たずに、その内側にある固定されているバーを持てば腕を使わずに行えます。
トレッドミルにはないメリット
有酸素マシンといえば何といってもトレッドミル(ランニングマシン)が主流ですが、あえてクロストレーナーを行うメリットとしてはどんなことが上げられるのでしょうか?
両足が常についているので腰痛や膝痛持ちの人にも安心
トレッドミルでランニングもしくはジョギングで走る場合、必ず片足ごとに着地を繰り返すことになります。
毎回片足ごとに着地するので腰や膝、足首への衝撃が掛かります。
腰痛や膝痛などを抱えている方にとってはこの動作の繰り返しがズンズンと響いてきて痛みを誘発するリスクがあります。
ウォーキングなら多少和らぎますがそれだと運動量が上がらないので大した消費カロリーにならないという難点があります。
でもクロストレーナーなら両足がステップから離れることなく動作が行われるので強い着地にならず腰や膝に優しくそれでいてペースを高めればハードに有酸素運動が行えます。
これはトレッドミルにはないクロストレーナーの最大のメリットかも知れません。
転倒や落下するリスクがない
トレッドミルはベルトがひたすら回っているのに合わせて走るので、うっかりつまづいたり、ほどけた靴紐を踏んでしまったりしたら転倒してベルトに転げて落下してしまいます。
通常外を走っている時なら急にペースを緩めても止まっても何の問題もないですが、トレッドミルの場合はマシンのボタン操作でペースを落とさない限り、自分に合わせてペースを落としてくれるわけではないのでちょっとした油断も出来ません。
無意識のうちに少しサイドにずれていてうっかりベルトの端のほうやサイドステップの辺りを踏んでしまうとそこでバランスを崩して転倒しかけたなんて経験のある方も多いと思います。
でもクロストレーナーなら強度設定で負荷を作れますが、ペースが落ちても漕ぐスピードが落ちるだけで、突然動作を止めても転倒や落下のリスクはありません。
この安心感はトレッドミルにはないものでクロストレーナーの大きなメリットのひとつと言えます。
腕にも負荷が掛かるので上半身トレーニングにもなる
クロストレーナーは腕と足の動作を連動して行えるので、通常のランニングやジョギングと違い腕を振るだけの作業ではなく、しっかりと押し引きの負荷が掛かり、腕の筋持久力のトレーニングも兼ねることが出来ます。
ランニングやジョギングの代替の有酸素運動になるだけでなく、上半身トレーニングも同時に行えるので一石二鳥で全身を引き締めたい目的の方にはおすすめです。
カロリー消費は期待できるのか?
でもクロストレーナーで大して消費カロリーが上げられなければあまり意味がないと思われるかも知れません。
そのへんは期待できるのでしょうか?
トレッドミルと比較してもほぼ遜色ない
トレッドミルは時速でベルトの速度を作れるので分かりやすいのですが、クロストレーナーの場合ステップが時速に合わせて動くわけではなく、負荷を設定して自身のペースで動かすことになります。レベル1~20とかの中で調整します(メーカーにより異なる)。
レベルいくつがどの位の負荷かというのはそこはメーカーによって異なるし自身のペースによって感じる負荷も変わるのでここが難しいところなのですが、私個人の感覚になりますが、トレッドミルで走るのと同程度の負荷、ペースで同じ時間クロストレーナーを行うとマシンの数値上ですが消費カロリーはほぼ同じくらいになります。
かなり感覚的には消費カロリーが稼げると思います。
デメリットは?
いいことずくめのようなクロストレーナーですが何かデメリットはあるのか考えてみました。
しっかり腕も使い大きく動かさないと大した運動にならない
手足を連動するクロストレーナーですが、自身で能動的に動かすものなので動かし方によって動きの範囲がかなり変わります。
要は大きく手足を最大限振るようにダイナミックに動かすか、小さく小刻みに動かすか、どちらでもマシンは動きますがその動かし方で感じる疲労感は全然違います。
でも数字上の消費カロリーはほぼ変わらずに表示されるので、小さい動きで行っている場合、表示上の消費カロリーほど実際はカロリーが消費できていない可能性があると思います。
あと手足の連動も意識して腕を積極的に動かさないとほとんど足の動作だけで、腕はバーに添えているだけでも動いてしまいます。
トレッドミルと同等の消費カロリーになると先程書きましたが、この程度の疲労度でトレッドミルと同じ消費カロリーになるの?ともしあなたが感じたとしたらしっかり腕を大きく振ってダイナミックに動いていないがゆえに数字上はそうなっただけで実際は大してカロリーを消費していないかも知れません。
時速で計れないので適切な負荷が見つけにくい
これも先に書きましたが時速ではないので、そのメーカーの設定するレベルの負荷が時速で換算するとどの程度にすればいいのかというのが分からないので、自身で落としどころを見つけないといけません。
仕事率の単位であるワットが表示されるマシンもあるので、それはそれで良いのですがランの時の時速に換算するとという部分が繋がらず、というかそもそもイコールで繋げられる単位ではないので、自身の感覚で、
“この負荷(ワット)が時速何キロと同じ位の疲労感だな”
と決めなくてはいけない。
勿論その目安になるのが同じ時間での消費カロリーになるかと思います。
例えばあなたがトレッドミルでは30分で200kcal消費しているのであれば、クロストレーナーであるレベルで30分行ってみてそれで200kcal消費になれば同等の負荷となるし、違いがあればそれを微調整して基準を作る必要があります。
まとめ
腰痛や膝痛の心配のある方でも安全にそれでいて高い消費カロリーも期待できるマシンなので大いに活用しよう。
手足の動作が小さいと表示上ほどの消費カロリーになっていない可能性があるので、しっかりカロリーを消費したい人はダイナミックに動かそう。
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