筋力をつける?筋肉をつける?の微妙な違い

”筋トレして筋力が上がれば筋肉はついてくる”

確かにそうですがもう少し掘り下げて考えることで、よりあなたの目的に合った筋トレで効果的に進めていけると思います。

少し考えてみましょう。

筋力が上がれば筋肉はついてくるんじゃないの?

ある程度比例してついてくる

筋力が上げれば結果として筋肉はついてきます。

あまり深いこと考えずに筋トレ頑張って取り組んで、扱う重量が増えていくと筋肉はついてくるのですが、より狙いに合った筋トレをしたほうが効果は高いです。

”ベンチプレスで少しでも高重量でセットを組めるように頑張る”

”MAX(一発だけ上げられる重量)を更新したい”

こういう狙いでもそれが達成出来ればおのずと筋肉はある程度ついてくれます。

ただ続けていれば理想の身体になるとは言えない

でもこの作業の繰り返しではその先、

”筋力は上がって来たんだけど筋肉が思った感じではついていない”

となってしまいかねません。

端から見れば筋力が向上するのに比例して、筋肉もついて見えるわけですが本人的には思っていた身体つきとは違うとなってしまうかも知れません。

ボディビルダーとパワーリフターの体型の違い

それを比較出来る良い例がボディビルダーとパワーリフターです。

ボディビルダーは説明するまでもなくご存じ筋肉ムキムキマッチョボディの人ですよね?

一方パワーリフターはスクワット、ベンチプレス、デッドリフト(ビッグ3(スリー)と言います)それぞれの1発上げられる最高重量を競う競技です。

もし同じ身長、体重のボディビルダーとパワーリフターがいてそれぞれ各々のカテゴリーで例えば国内で優勝を狙える位置にいる選手同士としましょう。

その2人が並んだのを見たら一般的にはボディビルダーのほうが筋肉ムキムキで力もありそうに見えると思います。

でもビッグ3で最高重量を競ったらボディビルダーよりムキムキ具合では敵わないパワーリフターのほうが高重量を挙げることが出来ちゃいます。

ボディビルダーにとって筋トレは魅せる筋肉を作る為の手段

ボディビルダーにとって筋トレはボディビル選手として評価される魅せる筋肉を作る為の手段として取り入れるわけです。

最高重量が何kg挙がるかを目的にしているわけではなくボディビルダーとしての筋肉を完成させることが目的なのです。

それを達成させるにはどういう筋トレが有効かはボディビルダーそれぞれのやり方があるので、見た目の筋肉からは想像出来ないほど低重量で、但し非常に丁寧に利かせるアプローチで強化を図る人もいます。

ただ多くのボディビルダーはやはり高重量での強化を取り入れていることが多いと思います。

パワーリフターの重量にこそ及ばないですが、筋トレ初心者や一般の方からすると信じられない位の高重量を扱えたりします。

ただし筋トレの目的はあくまでもボディビルダーとしての筋肉の完成度を高める事です。

 

パワーリフターにとって筋トレはビッグ3のMAXを上げる為の手段

一方でパワーリフティングの選手はビッグ3(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)の1発挙げられるMAXを競う競技なのでその為に筋トレを行います。

見た目の筋肉がどう見えるか見栄えがいいかとかは一切関係ないわけです。

だからボディビルダーのように

”肩をもっと大きく見せる為にこの種目を取り入れよう”

とか

”広背筋のボリュームが足りないからこの種目の重量を増やすようにしよう”

といった考えはないわけです。

ビッグ3のMAXを更新出来ることが目的の全てなのです。

ボディビルダーに見た目、見栄えは劣りますが一般の方からすれば凄いゴツい身体であることには変わりありません。

ウエイトリフティングは違うの?

ウエイトリフティングは日本語では重量挙げのことで、オリンピックにも採用されていますよね?

頭上までバーベルを持ち上げるあの競技のことです。

ウエイトリフティングとパワーリフティングは混同されてしまいがちですが、違う競技です。

ウエイトリフティングはとても技術のいる競技で素人が見よう見まねでサクッと行えるものではありません。

パワーリフティングも技術がいりますが、もっとシンプルに素の筋力で勝負する競技と言えるかと思います。

ウエイトリフティングの選手も見た目はボディビルダーと比較するとマッチョ感では負けますが、挙げる重量は凄いものがあります。

アスリートは競技のパフォーマンスアップの為に筋トレを行う

スポーツ選手、アスリートも筋トレを行うわけですが、彼らはその競技のパフォーマンスアップの為に行うわけです。

筋トレの成果があったのか確認するのは自身の競技での結果のみです。

ただ漠然と筋トレを行っているスポーツ選手も結構いると思いますが。

スポーツと言っても様々なのでMAXを向上させるような筋力アップが役立つ競技もあれば、最大筋力よりは筋持久力を求められる競技もあります。

柔軟性や敏捷性の向上のほうが重要な競技もあります。

漠然と行っているとしたらちょっと勿体ないかも知れません。

筋肉をつけたいの先にある目的は何かを考えよう

見た目重視

見た目重視の人はボディビルやフィジークの選手のトレーニングを参考にするのが良いでしょう。

昨今筋トレブームですがジムでマッチョを目指して筋トレしている人の多くはボディビルやフィジーク選手のような体型に憧れて取り組んでいるかと思います。

鍛えたい部位ごとの筋トレを細かく行っていくことでかっこいい身体に仕上げていきます。

筋トレは勿論ですが、彼らは体脂肪の少ない身体作りの専門家です。

食事管理は筋トレ以上に重要なのでそこも併せて進めると理想の身体に近づけると思います。

筋力重視

とにかく筋力をつけたい、それに伴って筋肉がつけばいいという考えの人もいると思います。

見た目はボディビルダーやフィジーカーのようないわゆる ”カッコいいマッチョ” ではなくても実際に高重量を扱える筋力がついてその上での筋肉がつけば問題ないならば、行う種目のMAX向上を常に目指した形で筋トレに励めばよいでしょう。

パーツに拘った筋トレではないので見た目のマッチョ感こそボディビルダーやフィジーカーには劣りますが、実際に彼らよりも高重量を扱えるリアルな筋力を伴った筋肉はやはりかっこいい筋肉と言えると思います。

パフォーマンスアップ重視

ちょっとスポーツや運動するときに動ける身体を作っておきたいとか、日常での活動をしやすくしたいとか、勿論スポーツ競技でのパフォーマンスを上げたいといった、実際に動くことを目的にしていてその為に筋トレを取り入れるという方もいらっしゃいます。

”この筋トレはどういう動作に役立つか”

”ここを強化するとパフォーマンスアップに繋がるか”

など常に考えてイメージしながら筋トレを行う必要があると思います。

初心者の方にはイメージしろといっても難しいかも知れませんが、トレーナーにおすすめされた種目を行うにしても、良いと言われたから漠然と行うのではなく、目的が何なのか忘れずに取り組むようにしましょう。

一言まとめ

筋トレの一番の目的は何なのか考えて取り組もう

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