筋トレに励むトレーニーの皆さんは筋トレしつつも体脂肪は落としたい、あるいは体力をつけたい等の目的で有酸素運動のマシンも使われるかと思います。
一番メジャーなのはトレッドミル(ランニングマシーン)ですが、腰や膝などに痛みや不安のある方は使い方を考えてみたほうが良いかも知れません。
ちょっと考えてみましょう。
トレッドミルは関節に良くない?
トレッドミルはジムにいけば必ずどこにでもあり且つ台数もたくさんある有酸素運動の花形マシンと言えます。
しかし腰痛持ちの方や膝を手術した、怪我で足首を痛めた、骨折経験がある等々関節や筋肉に不安のある方にはおすすめしづらいケースもあります。
片足ずつ直地するので強い衝撃がかかる
トレッドミルでジョギングもしくはランニングする際、当然走るということは片足ずつの着地をくり返すことになります。
着地にかかる衝撃はかなり強く
歩いている時は体重の1,2倍、
走っているときは3倍の負荷がかかるそうです。
例えば体重70kgの人なら走っているときは210kgの負荷が着地の度にかかるということになります。
腰、膝、足首などへの負担はかなり高いのがわかります。
不安要素のある人にとってトレッドミルが一番の選択肢なのかというとちょっと疑問ですね。
止まれないので無理をしてしまう
トレッドミルは速度設定をしてそのベルトのペースに合わせて走らないといけません。
きつくなってきたら速度の設定を落とせばいいのですが、でも走っているときはいちいちその操作も少し面倒なので出来るだけペースを守って走ろうとすると思います。
自分で勝手に走るのを止めたら後ろに流されて転倒してしまうので油断ができません。
自力で走るタイプの自走式というマシンもあるのですが、通常ジムで見かけるタイプはそれではありません。
ベルトの速度に合わせて走るタイプなので外を走るように自分で少し遅くしたり速くしたり、一旦止まったりがしにくいので結果的についつい無理をして痛みを助長してしまうかも知れません。
ウォーキングなら良いのでは?
だったら走らないでウォーキングだけにすれば別にいいでしょ?と思われるかと思います。
消費カロリーが稼げない
走らずに歩きで使うのはアリです。
ただデメリットとしてはウォーキングだと消費カロリーがなかなか稼げません。
せっかくやるならカロリーたくさん消費して体脂肪を燃焼させたいと思ってやっていても、ウォーキングは走るのに比べると消費カロリーはだいぶ少なくなるので、ある程度消費するにはその分長時間行わないといけない欠点はあります。
傾斜をつけて行うのがおすすめ
上記の話は平坦で行った場合です。
走らずにでも消費カロリーは高めたい場合は傾斜にしてのウォーキングはかなりおすすめです。
トレッドミルのマシンはどれも傾斜にする機能はあるので傾斜にして坂道ウォーキングにすると平坦よりも断然消費カロリーを稼げます。
美脚作りにもつながる
さらにお尻の筋肉の大殿筋や太ももの裏側のハムストリングスを使う要素が高まるのでヒップアップや引き締まった脚作りにもなるので美脚を目指す女性にもおすすめです。
おすすめの傾斜のパーセントは
傾斜の角度はパーセントで表示されて大体どのメーカーも0,5%~15%かと思います。
ちなみに15%というのは10m進んだら1,5mの高さに到達している坂ということです。
テキパキ歩くなら4~6%、
急坂を歩くならそれこそ最大の15%もありだと思います、ただし速度はあまり上げられなくなりますが。
身体活動の強さを表す単位メッツで一例見てみます。
- 傾斜0% 時速6km 3,8mets
- 傾斜6% 時速6km 6,9mets
- 傾斜15% 時速4km 8,0mets
メッツの高い運動をすればそれだけ消費カロリーは高くなります。
平坦0%のウォーキングだとあまりメッツが高くないのがわかります。
ちなみに走った場合のメッツも出しておきます。
- 傾斜0% 時速7,0km 7,6mets
- 傾斜0% 時速8,0km 8,6mets
- 傾斜0% 時速10,0km 10,5mets
時速7~8kmはジョギングといわれる速度と言っていいと思います。遅いわけでもなくすごく速いというわけでもないペース。
時速10kmはジョギングではなくランニングといえるかなり早めの速度です。
ちょっと比較してみると
傾斜15% 時速4km 8,0mets の坂道ウォーキングは
傾斜0% 時速7,0km 7,6mets の平坦でのジョギングよりも高いメッツであることがわかります。
坂道にしてのウォーキングがかなり有効な手段であるのがお分かりかと思います。
まとめ
傾斜にする坂道ウォーキングはジョギングやランニングのように片足ずつ跳んでの着地ではないので腰、膝、足首の関節等々への負担が少ない。
消費カロリーもジョギングに遜色なく稼げる(設定次第ではあるが)。
大殿筋やハムストリングスの強化にもなるので美脚作りに繋がる。
かなり有効なので是非活用しよう。
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